早く独り立ちしたい!支えられて乗り越えた新人時代

7階西病棟 北野理穂

進路に迷っていた高校生の私は、姉に看護師を勧められたのがきっかけで看護師になりました。特に看護系を進路に考えていませんでしたが、看護学校に進学し、学生生活は充実していました。最も楽しかったのは“看護の学びの幅の広さと奥の深さ”です。哲学、教育、人体のこと・・・本当にいろいろなことを学ぶことができました。看護師になった1年目は、学生時代のように学ぶことが中心だった生活が一変し、日々の仕事に追われ、何もかもが初めてのことのように感じられ、周りを見る余裕もない状態でした。目の前に患者さんがいらっしゃり、看護師として何かしないといけない自分が、何もできていないと思うくらいに先輩に頼っていることに悔しい思いの毎日でした。先輩はできているのに、私にはなぜできないのかという焦りに悶々としていました。何をするにもやることが遅い私に対して、先輩方は丁寧に教えてくださり、一緒に振り返りをして下さいましたし、私のために時間を割いても下さいました。申し訳ない気持ちと有難い気持ちでいっぱいでした。早く独り立ちしたい・・・その気持ちを忘れずに頑張れたのは、先輩方の支えがあってこそだと今振り返ってもそう思います。入職後、9か月はしんどい気持ちで過ごしましたが、2年目を迎える頃には、新人が入職してくることもあり、少しは独り立ちできるようになったと思います。

看護師の仕事はすごい!自分が思う以上に患者さんやその家族にとって影響力のある仕事

看護師の仕事に就いてちょうど3年が経ちますが、患者さんが亡くなられることに立ち会うことが間々あります。その時、お身内が亡くなられて悲しい時に、まだまだ患者さんに満足な看護を提供できているとは思えない私に対して、ご家族から「よくして下さって、ありがとうございます」と言っていただくことがあります。そういう時、この仕事が患者さんやそのご家族にとってとても影響力のあるすごい仕事だと認識させられます。その患者さんにとって何が適切なのかを常に考えてはいるものの、日々のケアに明け暮れているのが現実で、そこにきちんとした正解があるかどうかもわかりません。そういう、ささいなことしか出来ない私であっても看護師の存在というのはとても大きいものなんだということを意識するようになりました。私は、学生時代、「患者」は、 「心に串が刺さっている人」と学びました。もちろん、私も人間ですから、時には患者さんの理不尽やわがままにイラ立つことはありますが、そんな時は、この学びを思い出すようにしています。そして、笑顔を忘れないことはもちろんですが、急性期の患者さんは病期によって状態が変わりますので声の掛け方などはその状況に合わせて接するようにしています。そばにいてほしいと思われるような寄り添い方が大事だと思っています。

新人教育やナーシングチーム・リーダーの仕事を通じて人間的にももっと成長していきたい

この1年間、教育担当者から指導を受けながら新人指導を担当しました。新人の育成は大変な仕事だと実感しました。この経験を振り返ると、二つのことが反省点として挙げられます。一つ目は、もっと深い話をすればよかったということです。教えるということに意識が強すぎたので、今後は、自分も一緒に学ぶんだという姿勢を持って指導していきたいです。例えば、看護師になった理由は何だったのか、看護師の仕事って何なのか、こういう患者さんがいたとしたらどうすればいいだろう。正解が決まっていないのが仕事ですから、そういったことを一緒に考える機会を持ちたいと思います。二つ目はしっかりとした計画を立てて柔軟に進めるということです。初めてのこともあり、計画を立てたものの、その通りいかないこともありました。今後は、見通しを立てて、様々な予測を立てて、指導していきたいと思います。あと、チームナーシングをする上でリーダーを任されています。リーダーは、チームの目標に対して役割を決めて、道筋を示し、メンバーをサポートしていく仕事と捉えていますが、メンバーの日々の患者さんとのコミュニケーションの中に表れる言動や行動を振り返りながら、一緒に看護を考え、実践していくというのがとても楽しいです。私自身、人間的にも成長できるので、新人教育やチームナーシングにおけるリーダーという経験を深めていきたいと思います。