いい仲間に巡り合え、看護師の仕事にプラスになった新人時代

手術室 池田沙樹

私は、技術や技能の必要な仕事、そして、安定した収入が得られる仕事という観点で将来の職業選択を考え、その中で最も魅力を感じたのが看護師でした。実際に看護師になりましたが、新人の頃は知識の習得に追われるだけでなく、業務の手際が良くないことも重なり、一日一日がとても忙しく、息つく間もないほどにバタバタと過ごしていました。ただ、日を追うごとに仕事にも慣れ、患者さんとのコミュニケーションにも余裕が出てきたので仕事が楽しくなってきました。 私は、先輩や同期の人たちと普段から仲良くしてもらっていたので、同じ悩みや仕事に対する考え方や方法を共有できる機会も多く、そういうことが仕事にもプラスになったと思います。看護師経験3年が経つ頃、手術室に異動になりました。当時、私はマイナス志向なところがあり、仕事を一生懸命していたのに、評価をされずに異動になったと思い込み落ち込んでいたのですが、この手術室への異動が私の看護師人生を大いに変えました。

手術室看護から離れられないくらい私にとって魅力ある仕事

実は、私は今、手術室看護がとても好きで、正直、手術室から離れられない感じです(笑)。いわゆる、直接介助は手術中、患者さんが良くなるために一緒に手術をしている感じになれることが魅力です。一方、間接介助においては、術前訪問をし、不安を100%取り除くことは無理かもしれませんが、できる限り軽減できるようにしたいと思って患者さんと接することが魅力です。術前訪問では、手術室ユニフォームのままで訪問し、手術室に入るまでの流れ等を丁寧に説明し、患者さんが説明する前よりも安心した表情になったら本当に嬉しいです。この仕事で何よりも大切なのは、安全です。安全を確保するためには、常にしっかりとした予測を立てることを心掛けています。スムーズにいけば問題はないですが、多岐にわたる内容の業務を多職種が関わりあって達成させるのが医療現場ですからイレギュラーもあるので、それに対応できる準備は欠かせません。そして、安心を感じてもらう看護の提供です。全身麻酔の患者さんの場合は、麻酔医が大きく関与していることもあり案外安全面に集中できますが、局所麻酔の患者さんの場合、手術の当該診療科が麻酔をすることがほとんどで、手術に専念してしまう為に、手術そのもの以外の安全は看護師が一手に担います。ですから、手術中の不安な気持ちを表出したり、軽減できるような私たちのコミュニケーション能力がとても大切です。ただ、むやみにコミュニケーションを取るのではなく、患者さんの様子を的確に判断することが大切なので、そういう意味でも術前訪問は大事ですね。

「おかあさん、仕事が楽しいんだよ」 と子どもに感じてもらえる看護師でいたい

今後のことですが、私自身、同じ職場の先輩たちに一緒にいろいろなことを考えてもらいながら育てて頂きました。そろそろ自分のキャリアから考えると指導する立場としての責任を持たなければならないのかなと感じています。それと、現在6歳、5歳、2歳の子育て中で、勉強できていない状況が続いたので、何とかうまく時間を作って手術室看護のことをもっと勉強していきたいと思っています。病院の託児所にはとても感謝しています。子どもを迎えに行っても「帰りたくない」と駄々をこねられるくらい楽しんでいる環境を提供してくれているので、安心して仕事ができます。 私は子供たちに「おかあさんね、仕事がとても楽しいんだよ」ということをわかってもらいたい、感じてもらいたいと思っています。子育てのためだったり、経済的なことのためだったりが一番の理由じゃなく、何よりも、看護師という仕事を楽しんで頑張っている、そういう私を見てもらえ続けるようにもっともっと成長していきたいと思います。