看護師の仕事は奥が深い

大城祐介

blog-160524-01私は看護師になる前は塗装工をしていましたが、20代前半、ちょうど独立しようかどうかを考えていた頃、看護師である姉に相談したら、独立してうまくいくかどうかもわからないんだからと、病院で働くことを勧められたのがきっかけでした。 病院のヘルパーとして働きながら准看護師免許取得のために学校に行くことになりました。その後、看護学校に行き、昨年から看護師として働くようになりました。看護師の魅力をよく聞かれますが、これというのは特にありません。看護師の仕事は奥が深いなあというのが正直なところです。仕事という感覚より、自分の関わり方ひとつで人(患者様)に対して影響力が大きい行為をしているという感覚があります。私の人生の主役は私でいいですが、他人(患者様)の人生にとっては私が主役ではない、つまり、その患者様の人生の物語の中で、入院している大事な時期に、私はどういう存在なのか、存在できていたらいいのかをいつも考えてしまいます。患者様の今までとこれからを一緒に考えていく脇役になるのか、かといってその人の人生を操作してはいけないし、その人を主として考えてどうするのかという存在であるべきなのか…そういうことを考えていると奥が深いなあと。そういう意味では、こんなことを考えてしまうところが魅力なのかもしれませんね。

看護師生活は濃厚な毎日を過ごすことができる

看護師なって1年経ちますが、准看護師の時よりは責任の重大さに向き合わなくてはならなくなったと思います。1日1日が濃厚です。業務と看護の間を行ったり来たりしながら毎日を過ごしている状態ですね。これは、一般論ではなく私の定義なんですが、業務というのはどちらかというと仕事をする側の事情を考えて行動すること。看護というのはこの患者様にとって良いことを選択すること。つまりこの人をどう護るのかという視点に立って行う行為と考えています。看護学校の時に学んだのですが、「やさしい」にも二つの漢字がありますよね。「優しい」と「易しい」です。「易しい」の方は字の如く安易なやさしさであり、「優しい」の方は優れたやさしさです。「優しい」は相手にとって時には厳しいことを言ったりすることもあるが、そこには患者様にとって良い選択を提供したい、しようという気持ちが存在します。それが、看護の本質ではないかと考えながらの毎日は本当に濃厚です。当然、不安や悩みがつきものですが、すぐに解決できる術を見出せることはほとんどありません。だから、不安や悩みの解決より、向き合おうと思うようにしています。突然、気持ちが晴れていつの間にかクリアになっています。

大学に進学し、「看護心理」学び、もっと看護を考えたい

これまで話していたことももっともっと考えてみたい、学んでみたいと思い、今年から通信制の大学に入学しました。簡単に言うと、心理学や人間関係学などが研究領域になりますが、最終的には大学院まで進みたいと考えています。特に学びたいと思っているのは、看護心理という領域ですが、人と人の関係性においてお互いに何らかの影響を与え合いますが、患者・看護師間の関係性を研究してみたいと思っています。看護師の働きかけ、心理状態、モチベーションの持ち方による患者への影響をはじめ、学んでいるうちにその逆の作用、その他の作用についても考える機会ができると思うので、それを追求していきたいと考えています。そのことで、奥が深いと感じている看護師の仕事の本質をもっと考えていけるようになりたいと思います。