勉強に追われた新人時代に「すぐに調べる」という癖がついた

岩崎めぐみ

story161130私は、実業団でバレーボール選手になるつもりで将来を考えていましたが、ちょうどバブルの崩壊による就職難の時代に短大を卒業する時期が重なりました。それがきっかけで、何か技能の必要な仕事を目指そうと方向転換し、看護師への道を選びました。そして、看護助手、准看護師を経て看護師になりました。急変の患者さんの対応ができるようになりたい、救急の高度なことが学びたいと思い、救命の仕事から看護師生活は始まりました。新人時代はずっと勉強していたという記憶があります。具体的には学会、研修会など院外での学びの機会、院内の研修会や勉強会など患者さんの疾患、併発する合併症、管が入っている患者さんのケア…とにかく勉強する機会が豊富にありました。自分が担当している患者さんと関わる際に、事前に学んでおかないといけないことを学んでいなかったら、担当から外されるという厳しい経験もしました。先輩たちが高いレベルを当然としているので、追いつけないのではないかと不安になり、しんどく思うこともよくありました。しかし、わからないことはすぐ調べるという癖がつき、今となってはとてもよかったと思います。

重症を見抜くという意識を持つことで患者さんに良い影響をもたらしたい

出産を経験し、少しのブランクの後にこの病院に再就職をしました。以前、勤めていた病院では病棟で仕事をしていたので、患者さんが救急車で運ばれてこられた時の処置についてもっと覚えたいと思い救急外来を希望し、今の仕事を続けています。病棟での看護は回復していることを実感できるのがやりがいに繋がりますが、救急外来での経験の中で、私が最も大事にしていることは、重症を見抜くということです。重症であるかどうか表面的にはすぐにはわかりませんが、経験上、「うん?…何かがおかしいなあ」と感じる患者さんをそのまま見過ごすわけにはいきません。例えば、背中が痛いと言って来られた患者さんが大動脈解離ということもあるわけです。背中が痛いと仰っても、血圧は高くなかったか、冷や汗をかかなかったかなどを質問しながら、担当医が指示した検査が出来る限り早めにでき、迅速に結果がでるようにすることで、患者さんに対する次の処置は全く変わってきます。症状を見てわかるものだといいのですが、そうでないもの、とりわけ重症であることは一見わかりづらいものです。それを見抜こうという意識をすることで、その後の患者さんに良い影響を及ぼすことにつながることが、救急外来の仕事の醍醐味と感じています。

将来はこれまでのキャリアを活かせる選択肢を考えたい

これからの自分のキャリアを考えるとこれまでの経験を活かせる仕事をしていきたいと考えています。今すぐというわけではありませんが、例えば、将来は介護施設で看護師として働いてみるという選択肢もあるのではないかと思ったりしています。施設で生活をされている方が、急変されて病院に搬送されるのをたくさん見ているので、そういった急変される方に対して私の経験は活かされると日常的に感じることがよくあります。そして、長く生活をしてきた施設で家族の中で看取りをすることもできるだろうと思っています。看護師という職業だからこそ、仕事を通じて得たキャリアを活かすシーンがたくさんあることにその面白さを感じています。