主任対談(第一回)

看護主任たちの
「あなたを育てる」

坂本幸恵(5階西病棟:外科系混合病棟)
佐野由香里(5階東病棟:脳外科・内科混合病棟)
前田美保子(手術室)

メンバーの皆さんとはどんな風に関わっていますか

坂本 私はメンバーが意見を言いやすいようにしようとしています。若い人は自分の意見を言うのに勇気がいるようなのでそういうところにも配慮しています。そして、とにかく良い情報でも、よくない情報でもひととおりしっかり聴くようにしています。問題や課題もできるだけ一緒に考え、メンバー自身が答えを導けるようなコミュニケーションを取るようにしています。
佐野 私も、やはりメンバーの意見をしっかり聴くようにしています。私の職場は、この4月から脳神経外科病棟と内科病棟が合併して、暫定的ではありますが新たな体制でスタートしています。2部署からメンバーが集まったことでそれぞれ業務内容が異なりこれまでのやり方の良いところ、もっと工夫が必要なところをメンバーからしっかり聞いて業務構築する必要があります。そういう意味では返ってメンバーとの関わりが深まるとポジティブに思っています。
前田 どの職場でもあることだと思いますが、科長とメンバーの間には当然のように温度差があります。科長の視点、想い、役割と、メンバーの視点、想い、役割などの違いですね。メンバーからすれば、たとえどんなに科長が親しみやすくても、いざ何かを進言したい時には敷居が高いものです。そういう時に、つなぎのコミュニケーションをするのが主任である私の役割だと考えています。

メンバー育成で大事にしていることはどんなことですか

坂本 この病棟の看護師なら誰でも提供することができる基本的なことを標準化していきたいと考えています。ただ、基本的なことと言っても、提供したい看護の質を担保するレベルにするために病棟として育成できる仕組みを考えていかなければいけないと思っています。アップデートが難しいメンバーもいると思うので、そこはしっかり私がフォローしていきたいと考えています。
佐野 これまで、異なる診療科医のもと、疾病や治療内容が異なる部署でしたから、当然それに伴いその部署に必要とされる方法で看護業務をしてきた二つの部署が合併したので、内科の経験がない人、脳神経外科の経験がない人がお互いに協力し合って、問題を抽出し合って、よいところを組み合わせていくプロセスの中で、私の役割としては、自分たちが学んでいく、創っていく喜びを感じることができるようにしていくことです。そうすることでメンバーが育成されてくるのではないかと思っています。
前田 育成の前提はメンバーとのコミュニケーションだと思います。いくら私が必死で育成しようと思っていても、メンバーからの信用や信頼感がないと指導も指導にならないことがあると思います。そういう意味では、メンバーの言葉が足りない時にその真意をきちんと聞くことが大事ですし、私が掛けた言葉やアドバイスをどう受け取ったか確認して、丁寧に指導したいと思っています。伝わったと思ったことが、伝わっていないことは多々ありますから。

これからどんな職場にしていきたいですか

坂本 職場としては自分たちの看護の基本的なことを標準化して、組織としてレベルアップしていきたいと思います。メンバーには、これまで自分ができなかったことで、これは是非できるようになりたいという目標を持ってもらい、それに対して私は支援していきたいと考えています。
佐野 新人の指導のサポートをしっかりやって、新人がここで働くことができてよかったと言えるような職場にしたいです。それと、二部署が合併したことでこれまでの業務との違いに対して、メンバーが「あー、大変だなあ」と笑いながら声にしつつも実際には一生懸命取り組んでいる様子を見て、この合併の化学反応が楽しみだということと、この機会に自分たちの手で新たな業務を創造している実感にワクワクする職場にしていきたいです。
前田 「主任の仕事は気苦労が多いでしょ!」とよく言われます。そう言われればそういう部分もありますが、何よりもこのポジションは勉強することが多いのが魅力です。科長に近く、メンバーにも近い。科長から学ぶところも多いし、逆に科長に進言することもできるポジションです。そんな中で、私を含めた管理者がメンバー一人ひとりを大切にし、みんなが気持ちよく働ける職場でありたいと思います。