科長対談(第三回)

看護科長たちの
「あなたを育てる」

是枝和加子(中央外来)
松下俊江(5階西病棟)
山本正子(ハイケアユニット)

メンバー育成においてどんなことを目標にしていますか

是枝 私の職場は、一般外来が同法人内の別組織として存在していますので、救急外来機能や内視鏡、血管カテーテルの検査・治療を受ける方への対応などの役割を担っています。例えばある看護師が、内視鏡の検査・治療の補助は得意だが、血管カテーテルの検査・治療は得意というほどではないといった状態から、両方ともできる状態になるといったように、オールラウンドにできる看護師を育成することが目標です。
松下 私の職場は、一般外科を主に歯科・口腔外科、形成外科、泌尿器科といった所謂外科系の患者さん方に加え、空いた時には内科の患者さんも複数いらっしゃり、看護師は、コミュニケーションを含めた総合的なスキルが必要です。手術後、患者さんとの短い時間の関わりの中で、退院後の生活スタイルまでしっかりと考えられる看護師を育成していくことが目標です。
山本 私の職場は、旧ICUから変更となったハイケアユニットですが、それでも4対1の人員体制ですから、一般病棟と比較すると看護師一人ひとりが患者さんに深く関わることができる環境です。医療が最優先される環境にあって、安全な療養生活を送って頂くとはどういうことか、安楽安寧な看護を提供するというのはどういうことかを理解し、考えられる看護師を育成することを目標にしています。それにプラスして、開発するような視点も養成していきたいです。

メンバーを育成する上でどのように関わっていますか

是枝 メンバーに常に関心を持つことを心掛けています。具体的には、メンバーの行動をよく見るようにし、できる限り声を掛けていくようにしています。患者さんや他のメンバーに対して良い関わりができていることに気づけば、何が良いのか、なぜ良いのかを伝えるようにしています。それと、メンバーはどう思っているかわかりませんが、それぞれの事情をしっかり聴くことを意識しています。
松下 私も、最近はしっかり聴くことを強く意識するようにしています。メンバーの話を適当に聞いていると、それはメンバーに確実に伝わります。そうするとそのメンバーとの信頼関係は築くことができません。信頼関係がないところに指導なんてできません。結局、メンバーも育ちません。私は育成で一番大事なのは、メンバーの事情や意見をしっかり聴くことだと考えています。
山本 私の職場ではユニット内全体が見渡せる限られた広さの環境なので、看護師一人ひとりの行動がよく見えます。しっかりと仕事ができている人、うまくいかずに困っている人はすぐにわかるので、その都度、アドバイスするようにしています。ただ、技術的な方法を教えるのは簡単ですが、患者さんそれぞれの事情に合わせて適切な看護の提供というのは感性の問題もあり、そのあたりの育成は難しいですね。

どんな職場にしていきたいですか

是枝 とにかくチームワークの良い職場にこだわりたいと思います。私はメンバーにオールラウンドで終わらずにオールマイティを目指してもらいたいと同時に、メンバー個々の良さを探して、それをもっと伸ばしてあげたいと思っています。ベテランも、中堅も、若手もそれぞれが他の人の良さを認め、享受しながら、去年より今年、今年より来年と成長し、組織も進化し向上していけるようにしたいと思っています。
松下 私もチームワークを大切にしたいと思います。メンバーの事情や意見をしっかり聴くということをこれからももっと大切にしながらも、全体的なコミュニケーションが活性化するようにしていきたいと思います。それと、若手は当然ですが、ベテランや中堅も自分の経験に付加する形でもっともっと勉強し、質の高い看護を提供できる職場にしたいと思います。
山本 一般病棟と比べると、受け持ち患者数の少なさからでしょうか、つい個人プレイになりがちな職場ですが、やはりチームワークが大事だと思っています。お互いに協力し合うとか、助け合うという意識を強くしていきたいと思います。そうして、お互いの仕事を通じで高めて合っていくことが相互理解となり、よいチームワークを発揮できることに繋がると思います。そして、みんなで考える…そんな考える集団にしていきたいですね。そういうプロセスで感性も高めあっていきたいと思います。