科長対談(第二回)

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看護科長たちの
「あなたを育てる」

飛田祐介(7階西病棟)
久保むつみ(4階東西病棟)
青山由美(人工透析室)

日常の管理の中でご自身が課題としていることは何ですか

飛田 私の病棟はこの病院で平均年齢が一番若く、子育て中の看護師が一番多く、そして非常勤の看護師も多いという現状です。患者さんから見ると同じ看護を受けるわけですから、看護師の働き方の事情は関係ないわけです。看護の質を上げ、統一していくためには、フルタイムで働こうが、パートタイムで働こうが、看護職員が同じように教育を受ける機会を提供し、実践につなげていくということを課題にしています。
久保 私は、メンバーには仕事の楽しさを感じてもらいたいと日々意識しながら接するように心がけています。仕事の楽しさというものを教えてもらったことがあまりないのではないかと思っています。仕事は、しんどいことや苦しいことを乗り越えた時にはじめて喜び、嬉しさ、楽しさというものを感じることができると思いますが、それをどんな風に実感してもらうかということが私の課題ですね。
青山 私は透析室を担当していますが、透析を受けている患者さんのケアは病棟で経験したことがあると思うのですが、治療の提供側からの透析療法という仕事になじみがないからでしょうか、病棟からの異動配属になったほとんどの看護師は初めのころは戸惑うことが多いようです。患者さんとのコミュニケーションの方法、機械の技術をたくさん覚えるということ等、病棟経験が即戦力に・・・というように誰にでもできる仕事ではないので、どういう風にメンバーにやりがいを感じてもらい、モチベーションをあげてもらうかということを私自身の課題にしています。

メンバーを育成するうえでどんなことを取り組んでいますか

飛田 私の病棟では勉強会が比較的多く、現段階では就業時間内の勤務者数を減少させることはできないので時間外ではありますが、勉強をして質の向上を目指しています。一方で、パートタイムや時間短縮常勤職員の人たちにも就業スタイルに合わせて勉強会に参加できるようにランチョンセミナーというものを開催しています。こうすることで、フルタイム就業できない看護師たちも取り残され感が減少し喜んで参加してくれます。フルタイムの看護師と同じように教育を受けて、質の高い看護力を身に着けたい、患者さんに質の高い看護を提供したいという動機づけになっています。
久保 私はまずは課題を与えます。そして小さくても良いから成功体験を実感してもらうようにしています。ここで大事になるのは、やはり自分で考えるということです。それと、良い経験をしたいのなら手を抜いては経験できないことを教えます。良い経験を一人がするとそれが見本となり、相乗効果が生まれ、みんなが前を向き始めます。私は特に自信を無くしている看護師に着目し、仕事ができる看護師に育てるようにしています。
青山 私は面談を通じてできるだけこまめにアドバイスするようにしています。しかし、アドバイスと言っても正解を提供し、考えなくなる看護師を養成していては意味がないので、メンバーが自分で考えるということを前提にしています。自分で考えたことを患者さんに提供することで、患者さんとの信頼関係は強くなります。患者さんから「○○さんとならしっかりと話せる」という成果が生まれることで、ますますこの仕事の意義を感じてほしいと思っています。

どんな職場にしていきたいですか

飛田 ルーチンワークの意味を知ることなく仕事をするのではなく、なぜこのようにするのかという意味をしっかり理解して仕事をする職場にしたいと思います。そのことで、メンバーに問題意識が生まれ、結果的に業務改善に繋がり、みんなが無駄の少ない付加価値の高い仕事を実現できると思います。まだまだ到達しているとは言えませんが、そういう思いを持ちながら、共通認識を大事にし、チームワークを高めていきたいと考えています。
久保 仕事をする限り楽しく仕事をしたいと思っていますし、みんなにもそう感じてもらいたいと思っています。だから、良い経験がたくさんできる職場にしたいと思いますし、後々は課題を与えられるのではなく、自ら課題を設定できるような職場にしたいと思います。そして、厳しい仕事をしながらも笑顔が垣間見える、心に余裕のある、患者さんにとって和やかな気持ちで過ごせる病棟にしていきたいと思います。
青山 慢性疾患を抱える患者さんは、どうしても病気と一生付き合いながら生きていかなければないので、私たち看護師は大きな気持ちを以って接していくことが大事だと思います。とは言うものの、看護師も人間だから、時には悩み苦しんだりすることもあります。職場にいる者同士が助け合い、支え合い、笑顔が絶えない職場にしていきたいと思います。