救急病院の “顔” として

是枝和加子

二次救急指定病院である中央外来は、文字通り365日24時間救急患者さんの受け入れをする救急外来機能と健康診断を受ける方々への検体採取や内視鏡や血管カテーテルの検査・治療を受ける方への対応という2大別の役割を担っています。救急外来としては、当院で行った検査結果で三次救急の対象病態であることが判明し、三次救急の機能を持つ施設に転送することも少なくありません。ですので、救急外来に来られる患者さんは、疾患も年齢も家族を含む社会的背景も本当に様々です。心肺停止状態で発見された方や搬送途中で心肺停止になった方、あるいはそれに準じたような重篤な病態の方を受入れた際の緊迫した救命の現場ではチームで一丸となり治療・看護を行っています。
今日は患者さんが少ないかなぁと思った数分後には、救急搬送・自己来院を含め7台あるストレッチャーと2台の処置台を埋め尽くすほどの患者さんでいっぱいになり、待合にも人が並んでいるといった状況にもなりますので、自分達のペースで動くことが困難です。しかし、そういった過酷な現場だからこそ、その瞬間瞬間に優先順位を考え、可能な限り計画性をもって的確に動いていき、いつでもどんな事にも対応できるようにすることが重要です。
ですから、当部署で求められるのは、多種多様な患者さん・ご家族に加え、あちこちから登場する複数の医師たちの指示に対応できる【柔軟さ】と何事にも動じない・怯まない“強靭な精神”と“チャレンジ精神”なのです!
そんな中央外来ですが、急性期病院である当組織の顔として、どの部署よりも救急患者への対応・処置の経験を積めるトレーニング部署としての役割を担い、昨年から新卒看護師のローテーション研修部署のひとつになっています。
ベテラン看護師の多い外来では、新人の初々しさに刺激を受けて、「指導する」という上から目線とか一方通行ではなく、お互いに色々なことを吸収しあい再確認できる新たな学びの場になっています。子育て中の看護師が多い部署なので、子供の年齢はまちまちですが新卒看護師の成長をわが子?のようにみています。研修の具体的内容は、何といっても新卒看護師ですので、まず、当然何の面識も情報もない患者さんへのあいさつからはじめ、患者さんやご家族のペースではなく自らのペースで迅速的確に情報をとっていく場面や、病態に応じた様々な処置を何回も見学します。しかし見学だけに終わらず、必ず実施も繰り返し行い技術の習得に重きをおいて学んでもらいます。そうして新人看護師の技術能力を高めるサポートをしていき、新人看護師が少しでも多くの学びを配属部署に持ち帰れるよう工夫して関わっています。ICU同様診療・治療が最優先される現場ではありますが、看護師として最も重要だと考えているのは、入院患者さんのお世話をするのと違い、患者さんとの出会いや関わりは一瞬なので、“一期一会”を心に刻み親切・丁寧な対応を心掛けることです。
個々の患者さんからはもちろん、地域住民の方々や院内のどの部署からも「救外に行けば何とかなるよ」と頼りにされる存在をめざしています。
とにかく、幅広いことが経験できますし、処置介助が好き、特殊な介助技術を身につけたい、そういう人たちが内視鏡や血管カテーテルの検査や治療に携わる看護師のスペシャリストを目指したりしています。
一人ひとりが頼れる存在ですし、忙しくても楽しい職場です。 一緒に楽しい忙しさ、共有してみませんか?
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