チーム一丸となって

5階西病棟  松下 俊江

shokuba161101-15階西病棟は、主に消化器外科の患者さんを受け入れており、手術療法や抗がん剤による化学療法などを行っています。他には口腔外科・泌尿器科手術目的の患者さんがいます。また、救急病院ですので患者さんの絶対数が多い内科系患者さんを、時には病床数の半数近く受け入れたりすることもあります。年齢層も10代~90代と幅広く、診療科も多岐にわたるため、詰所には常にたくさんの医師がやってきます。そんな中、外科医らはどこからか自然に集まり回診が始まります。そして処置をしながら、ちょっとしたカンファレンスもはじまります。毎週金曜日は、消化器外科・内科医による合同カンファレンスが行われ、主に手術予定患者について相互に相談し合う大切な情報共有の場になっています。当病棟で力を注いでいるのは、術後合併症予防に重要とされる、術前の栄養管理や口腔ケアへの取り組みです。ヨーロッパ静脈経腸学会(ESPEN)が提唱しているERAS(術後回復強化)の第一歩として、術前から栄養状態を良くするために、可能な限り経口摂取出来るよう工夫して取り組んでいます。また、以前から実施していた予約入院患者さんへの術前の口腔内チェックや歯科衛生士による専門的ケアを、今では緊急入院も含めて術前患者全員に実施しています。手術後や抗がん剤治療後の食欲低下の患者さんや嚥下障害のある患者さんも多く、医師・看護師だけでなく言語療法士や管理栄養士、歯科衛生士などの他職種が連携しあって、食事の形態や義歯・口腔内の状態も含め相談しています。形式にとらわれずいつでもいろんな所で、ミニあるいはショートカンファレンスが始まります。これからもチーム一丸となって患者さんを支えていきたいと思っています。
shokuba161101-2最近は、90代の患者さんが手術するケースも少なくありません。そういった方はほぼ何らかの基礎疾患を持っていますので、術創が順調に治っているか、合併症を起こしていないかなど、看護師にとって気に掛けることは今まで以上にたくさんあります。全身の観察を要しますので、コミュニケーションを含めた総合的なスキルが必要です。前日入院・翌日手術が主流を占める中、手術前に不安を感じている患者さんに少しでも安心して手術に臨めるよう、看護師個々がしっかり人間関係をつくるための効果的な関わりを如何に育成していくか?さらには、手術後数日で退院される関わり時間の短い患者さんに対して、退院後の生活で不安なく過ごしていただけるよう、どんな生活スタイルなのか、セルフケアできるのか、介助者はいるのかなど色んな面から評価する必要があります。こうした在宅に向けての指導も然りです。これらの人材育成については、今もこれからも部署の大きな課題です。身体的・精神的ケア、あれもこれもとたくさんやりたいことはあり、時間に追われる毎日というのが正直なところですが、忙しくても患者さんが回復していく姿を実感し退院していく喜びを共に感じることで自分の喜びを感じられます。外科看護の経験者が少ない人員体制ですので、実務能力のバラつきをカバーできるようチームナーシングで先輩看護師等複数の人が関わり、多角的な看護が提供できるようにし、先輩・後輩が互いに成長できるよう、学び合い支え合うような職場環境のチーム一丸の輪の中に入りませんか?